教員からのメッセージ

 急速に進行する高齢化社会において、「健康管理・医療・福祉」に対する産業需要がますます高まると予測されています。政府・地方自治体などの行政機関は、高度高齢化社会構造に対応し、かつ日本国における医療産業の競争力強化を目指して、さまざまな政策を打ち出しています。例えば、未来医療を実現する医療機器、医療技術・サービス、健康産業、医工連携事業などが、経済産業政策における重点課題の一つとして推進されています。また、産業界においては、徐々に「健康管理・医療・福祉」産業への新規参入、転換、推進が始まっています。一方、「健康管理・医療・福祉」など、人の健康を対象とする学問は、「社会基盤」「自動車システム」などと同様に、さまざまな領域の基礎学問が必要となる総合領域の学問になります。このような社会背景に対応すべく、本学科では「健康管理・医療・福祉」などをはじめとする総合領域の学問において、社会を先導して活躍できる人材を輩出することを目指しています。具体的には、従来の縦割り構造の単一分野型カリキュラム構造を廃止し、「情報」・「自然科学」・「工学」の広範な領域からなるカリキュラム構造を新たに取り入れています。これにより、学生が「情報」・「自然科学」・「工学」に渡る幅広い領域での基礎知識・技術を体系的に身に付け、その上で新たな総合領域の学問である医用情報科学において応用展開できる能力を養うことを目指しています。

写真
令和6年10月24日撮影


学科の特徴

少人数教育

1学年定員30名

「情報」「自然科学」「工学」の基礎を重視したカリキュラム

「情報」「自然科学」「工学」の3分野を医用情報科学の基礎と位置付けるとともに体系化し、かつそれらを「医用情報科学」という枠組みで実践的に応用展開します。特に、普遍性のある基礎科目の教育に重点を置き、理系大学人としての素養を身に付けた人材を育成します。

俯瞰力を有する人材の育成

本学科では、「物事の現象を理解しそれを自らの力で解析できる人材」、「ソフトウェアとハードウェアの両分野に長けた人材」を育成します。

幅広い産業分野で活躍できる人材の育成 

「情報」「自然科学」「工学」を重視したカリキュラムで、情報・医療・製造業・自動車・社会インフラ,など幅広い産業分野で活躍できる人材を育成します。

教育研究設備  

医用情報科学関連に関する最先端の教育研究設備が整っています。

教育及び研究経験豊富なスタッフ 

民間企業勤務経験者、大学病院勤務経験者がいます。また、国際会議、国際学術雑誌、国際標準化会合など、国際社会で活躍するスタッフがいます。