教員からのメッセージ
急速に進行する高齢化社会において、「健康管理・医療・福祉」に対する産業需要がますます高まると予測されています。政府・地方自治体などの行政機関は、高度高齢化社会構造に対応し、かつ日本国における医療産業の競争力強化を目指して、さまざまな政策を打ち出しています。例えば、未来医療を実現する医療機器、医療技術・サービス、健康産業、医工連携事業などが、経済産業政策における重点課題の一つとして推進されています。また、産業界においては、徐々に「健康管理・医療・福祉」産業への新規参入、転換、推進が始まっています。一方、「健康管理・医療・福祉」など、人の健康を対象とする学問は、「社会基盤」「自動車システム」などと同様に、さまざまな領域の基礎学問が必要となる総合領域の学問になります。このような社会背景に対応すべく、本学科では「健康管理・医療・福祉」などをはじめとする総合領域の学問において、社会を先導して活躍できる人材を輩出することを目指しています。具体的には、従来の縦割り構造の単一分野型カリキュラム構造を廃止し、「情報」・「自然科学」・「工学」の広範な領域からなるカリキュラム構造を新たに取り入れています。これにより、学生が「情報」・「自然科学」・「工学」に渡る幅広い領域での基礎知識・技術を体系的に身に付け、その上で新たな総合領域の学問である医用情報科学において応用展開できる能力を養うことを目指しています。
令和6年10月24日撮影