学生実験では、IT・ICTの基礎技術および電気・電子回路技術を用いて、実際に医療に役立つ工学システムを学生一人一人が作製します。具体的には、3年次の1年間(前期・後期)をかけて、基礎から応用まで設定した6つのサブテーマを実践的に体験し、生体信号を計測・解析するために必要なハードウェア技術とソフトウェア技術の両基礎技術を学びます。

座学を基礎としたハードウエア開発

活動報告写真

増幅回路やフィルタ回路といったオペアンプの基本回路を学び、それらを応用した生体信号計測回路を製作します。

◆筋電計の製作
 本テーマでは、筋肉の動きを電気的な生体信号として検出するための回路を作製します。
◆光電式脈波計の製作
 本テーマでは、光を用いて、心拍信号(脈波、加速度脈波)を検出するデバイスを作製し、自分の指先を用いて評価します。


実践力を鍛えるソフトウエア開発

活動報告写真

アナログの生体信号を、コンピュータにディジタル信号として取り込み、処理・解析するC言語プログラムをLinux環境で製作します。

◆アナログ/ディジタル(A/D)変換プログラミング
 本テーマでは、ハードウエアで計測したアナログな電気信号をコンピュータで処理するために、アナログ/ディジタル変換プログラムを作成します。
◆ディジタル信号処理プログラミング
 本テーマでは、ディジタル信号として取り込んだ生体信号を周波数解析するための信号処理プログラムを作成します。


応用システム開発

活動報告写真

IT・ICTの基礎技術および電気・電子回路技術を用いて,医療に役立つ工学システムを構築します。

◆遠隔医療システムの構築
 本テーマでは、コンピュータなどの情報端末で処理した生体信号を
 離れた場所に送信するための通信システムを構築します。
◆センサ情報の取得とコンピュータグラフィックスの基礎
 本テーマでは、コンピュータなどの情報端末で処理した生体信号を画面上に表示するためのグラフィックス表示手法を実習します。